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「群馬で滝行ができる場所を探している」という方に向けて、現在参加できる4か所をまとめました。
数だけ見れば多くはないのですが、群馬はちょっと変わった県です。「関東でもトップクラスに気軽な滝行」と「本格的な修験道の修行」が、同じ県のなかに並んでいるんですよね。この振れ幅がおもしろい。
そして調べていくうちに気づいたことがあります。群馬の滝行は、実は2つの運営に集約されます。ここが分かると選び方が一気にシンプルになるので、そこから話をはじめます。
- 群馬の滝行スポット4か所の特徴と違い
- 「体験」と「修行」、どちらを選ぶかの判断基準
- 予約サイトには出てこない、もう1か所の滝行
- 各スポットの料金・開催・予約方法
- 服装のインナー指定と、冬に行ける場所
- 滝行のあとに寄れる温泉
群馬の滝行は、実は2つの運営に集約される
日帰りツアー3か所は、すべて同じ会社が催行している
予約サイトで「群馬 滝行」を探すと、棚下不動滝と浅間大滝の2つが出てきます。ここで「群馬には2か所か」と思ってしまいがちなのですが、運営の公式サイトを見にいくと、もう1か所あります。東吾妻町の観音山不動の滝です。
この3か所は、いずれもジャパンだるまツアーという同じ会社が催行しています。公式サイトにも「群馬県内の3カ所の滝で滝行を体験できます」と書かれています。
つまり進行の作法や道具の貸し出し、当日の雰囲気はおおむね共通していて、違うのは「どの滝に打たれるか」ということになります。これが分かると、比較がぐっと楽になります。
ただし完全に同じではなく、装束と料金体系だけは分かれています。棚下不動滝は人数によって料金が下がる団体割引方式、観音山不動の滝と浅間大滝は一律料金。この2か所は季節限定の開催という違いもあります(あとで詳しく触れます)。
もう1つが、本山修験宗の三重院
残る1つが、みなかみ町にある三重院(さんじゅういん)です。こちらは予約サイトには出てきません。寺伝では1349年開山という本山修験宗の寺院で、宿泊しながらの修行体験を受け付けています。
この存在を知らないまま予約サイトだけを見て決めてしまうのは、正直もったいないと思っています。性格がまったく違うので。
だから選び方はシンプル──「体験」か「修行」か
両者の立ち位置がはっきり違うのが、群馬のおもしろいところです。
ジャパンだるまツアーは公式サイトで、自社の滝行は大神様に失礼にならない程度に簡略化したプログラムであり、宗教や教理を宣伝するものではないと明記しています。滝という自然の力を感じてほしい、という立ち位置ですね。
いっぽう三重院は本山修験宗のお寺で、先達(せんだつ)がまず体験者に「なぜ修験道の体験を必要としているのか」を聞き取り、その人にどんな修行が適切かを判断するところから始まります。
「宗教が絡むのはちょっと構えてしまう」という方は前者、「せっかくなら本物に触れたい」という方は後者。そう考えると迷いません。
| スポット | エリア | 型 | 料金 | 開催 | 予約 |
|---|---|---|---|---|---|
| ①棚下不動滝 | 渋川市 | 日帰りツアー 約1時間半 | 8,500〜9,900円 (人数で変動・団体割引あり) | 通年 | アソビュー |
| ②観音山不動の滝 | 東吾妻町 | 日帰りツアー | 11,000円 (大人一律) | 季節限定 | 公式LINE |
| ③浅間大滝 | 北軽井沢 | 日帰りツアー | 11,000円 (大人一律) | 季節限定 | アソビュー |
| ④三重院 | みなかみ町 | 宿泊修行 1〜2泊 | 21,000円〜 (+別途3,000円) | 通年 | 電話 |
※①〜③の料金はジャパンだるまツアー公式サイトの表記です。予約サイト経由の場合は金額が異なることがあるので、最終的な料金は各予約ページでご確認ください。
はじめての滝行なら①棚下不動滝。複数人・団体での参加も①棚下不動滝。勢いのある水量に挑戦したいなら③浅間大滝、歩く距離をとにかく短くしたいなら②観音山不動の滝。修験道そのものに触れたいなら④三重院、というのがわたしの見立てです。
①棚下不動滝(渋川市)──日本の滝百選、裏側に入れる滝
落差37mの雄滝。滝の裏を通って滝壺へ
群馬でいちばん知られた滝行スポットが、渋川市赤城町にある棚下不動滝(たなしたふどうのたき)です。日本の滝百選にも選ばれています。
赤城山からの沢が利根川に落ち込む段丘に、雄滝と雌滝という2つの不動滝が並んでいます。行場になるのは落差37mの雄滝のほう。雌滝には近づくルートが整備されていないため、坂道の途中から遠景で眺めるかたちになります。
この滝の特別なところは、滝の裏側を通って滝壺へ向かえる「裏見の滝」だという点です。水のカーテンを内側から見上げながら歩く。それだけでもう体験として成立していると思います。近くには不動堂があり、まずお不動様にお参りしてから滝に向かう流れになっています。
10時と14時の2枠。所要は約1時間半
開始は10時と14時の2枠。現地駐車場に集合して受付・着替えを済ませ、お不動様にお参りしながら滝の裏を通って滝壺へ。お清めと作法のあとに入滝して、着替えて解散という流れです。全体で1時間半ほど、滝に入っている時間そのものは30分ほどになります。
ここでひとつ、事前に知っておいてほしいことがあります。駐車場から滝までは5分ほど歩き、遊歩道は急な坂道を10分ほど登ります。登山というほどではありませんが、「駐車場を降りたらすぐ滝」ではありません。運営の案内でも坂道であることが明記されているので、履き慣れた靴で行ってください。遊歩道自体はきれいに整備されていて、トイレもあります。
滝壺の深さはくるぶしくらいとされていて、とても浅い。深さの不安はほぼないと考えていいと思います。
入滝の作法は女性ガイドが誘導してくれます。ここ、地味に大きいと思っていて。女性ひとりで参加を考えている方にとっては、けっこう安心材料になるはずです。
胴着の貸出・ドローン撮影・修了証つき
滝行で使う胴着(空手着)は用意されているので、衣装は手ぶらで大丈夫です(インナーだけは自分で用意します。あとで触れます)。
そして特徴的なのが撮影です。天気がよければ滝行中の様子をドローンで撮影してくれて、映像と写真を帰りにもらえます。修了証も渡されます。自分では絶対に撮れない画なので、これは素直にうれしい。着替えたあとには温かい飲み物も用意されるそうです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 場所 | 群馬県渋川市赤城町棚下 |
| 開始時間 | 10:00/14:00の2枠 |
| 所要 | 約1時間半(滝行は約30分) |
| 料金 | 8,500〜9,900円(参加人数で変動) 子供料金(6〜12歳)は1,000円引き/未就学児無料 |
| 滝までの道 | 駐車場から徒歩約5分+急な坂道を約10分 |
| 含まれるもの | 胴着の貸出・ドローン撮影・写真・修了証 |
| 予約 | アソビューなど |
| 車 | 関越自動車道「赤城IC」から約12分 |
| 電車 | 上越線「津久田駅」からタクシー約5分 「敷島駅」からタクシー約10分 ※両駅ともタクシーは常駐しておらず事前予約が必要 |
なお棚下不動滝の遊歩道は、過去に震災や豪雨で崩落し、通行できない時期がありました。現在はツアーが催行されていますが、現地の状況は変わりうる場所です。予約前に開催可否を確認しておくと確実だと思います。
一人参加ももちろん大丈夫ですし、団体割引があるので複数人参加にもおすすめのスポットです。
棚下不動滝の滝行体験をアソビューで探す
日本の滝百選・落差37mの裏見の滝。胴着の貸出込みで手ぶらOK、女性ガイドが入滝の作法を誘導します。ドローン撮影と修了証つき。10時・14時の2枠。
※ プラン内容はアソビュー公式でご確認ください。
滝そのものの成り立ちや当日の細かい流れは棚下不動滝の滝行ガイドにまとめています。ここを第一候補に考えている方は、そちらもあわせてどうぞ。
②観音山不動の滝(東吾妻町)──予約サイトに出てこない、いちばん気軽な滝行
駐車場から徒歩1分。滝壺は膝上くらい
東吾妻町にある観音山不動の滝(かんのんやまふどうのたき)は、岩櫃山(いわびつやま)から流れ落ちる3段の滝です。落差は30mとされていますが、時期によっては上部が木々に隠れて、3段だと気づかない人もいるのだとか。
この滝の強みは、とにかく駐車場から徒歩1分で滝に着いてしまうことです。遊歩道もお堂もきれいに整備されていて、滝壺の深さは膝上くらい。
「滝行はやってみたいけれど、山道を歩くのは自信がない」という方には、群馬の4か所のなかでいちばん向いていると思います。岩だらけの岩櫃山からよくこれだけ、と言いたくなる水量が、コンパクトな滝壺に落ちてきます。
岩櫃城の鬼門を守る、吾妻の修験道のメッカ
この滝、実は歴史の面でもおもしろい場所です。
滝のわきに立つ不動堂(瀧峩山金剛院)は、600年以上前に岩櫃城の鬼門(北東)を守るために建てられたと伝わっています。そして江戸時代を通じて、この瀧峩山(りゅうがさん)一帯は吾妻の修験道のメッカだったとされています。
山には百観音の石仏が祀られ、胎内くぐりのような洞窟も残っています。滝行そのものは簡略化されたプログラムですが、立っている場所は紛れもなく修験の行場だったという。この二重性は、知っていると当日の感じ方がかなり変わると思います。修験道の背景は修験道とは?山伏と修行の世界にまとめています。
予約は公式LINEから。冬季は開催なし
唯一かつ最大のハードルが、ここです。観音山不動の滝の滝行は予約サイトに掲載がなく、申し込みはジャパンだるまツアーの公式LINEからになります。
公式サイトの該当ページからLINEを友だち追加して、トークで希望のツアー名を伝える流れです。ひと手間ではありますが、逆に言えば予約サイトしか見ていない人はこの滝にたどり着けないということでもあります。
もうひとつ、11月1日から4月30日は開催されません。この期間に催行されるのは棚下不動滝だけになります。計画するなら春から秋にかけて、ということですね。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 場所 | 群馬県吾妻郡東吾妻町原町 |
| 滝の規模 | 3段・落差30mとされる |
| 滝までの道 | 駐車場から徒歩約1分 |
| 滝壺 | 膝上くらいの深さ |
| 料金 | 大人一律11,000円/小人一律9,900円 白装束レンタル・お清め一式込み |
| 開催 | 季節限定(11/1〜4/30は開催なし) |
| 予約 | ジャパンだるまツアー公式LINE |
| 電車 | JR吾妻線「群馬原町駅」から徒歩20分ほど |
予約はジャパンだるまツアー公式サイトの観音山不動の滝ページから。LINEの友だち追加後、トークルームでツアー名を伝えるかたちです。
③浅間大滝(北軽井沢)──水量で選ぶならこちら
北軽井沢でいちばん大きな滝
群馬の西のはし、長野県との県境に近い長野原町の北軽井沢にあるのが浅間大滝(あさまおおたき)です。北軽井沢では最大の滝とされ、プラン名でも「水量日本一」と謳われています。
ここで注意しておきたいのが落差です。浅間大滝の落差は約10m。棚下不動滝の37mよりずっと低い滝です。「最大」「日本一」という言葉から巨大な滝を想像すると、少し印象が変わるかもしれません。この滝の価値は高さではなく、幅広の岩肌を落ちてくる水量のほうにあります。
棚下不動滝と同じくジャパンだるまツアーの催行なので、進行や作法まわりの考え方は共通しています。装束は白装束のレンタルになります。
棚下不動滝とどちらを選ぶか
正直に言うと、迷ったら棚下不動滝でいいと思います。裏見の滝という体験の特別さがあるし、口コミの数も圧倒的に多い。通年で開催されている安心感もあります。
浅間大滝を選ぶ理由になるのは、次のようなときです。
- とにかく水量のある滝で打たれたい──「思ったより弱かった」を避けたい方
- 軽井沢方面の旅程に組み込みたい──北軽井沢なので観光と繋げやすい
- 春から秋にかけての予定で、棚下不動滝の希望日が埋まっていた
3つめについては条件つきです。浅間大滝も観音山不動の滝と同じく、11月1日から4月30日は開催されません。冬場に「棚下が埋まっていたから浅間大滝へ」という振り替えはできない、と覚えておいてください。
ちなみに水量が多いということは、それだけ体に受ける負担も大きいということです。滝行が初めてで不安なら、ここは2回目以降にとっておく手もあります。
浅間大滝の滝行ツアーをアソビューで探す
北軽井沢で最大の滝。水量のある滝でしっかり打たれたい方に。棚下不動滝と同じ運営なので、進行や貸し出しの安心感はそのままです。
※ プラン内容はアソビュー公式でご確認ください。
詳細は浅間大滝の滝行ガイドにまとめています。
④三重院(みなかみ町)──本山修験宗の宿泊修行
ここからは、まったく毛色の違う話になります。
聖護院を本寺とする、貞和4年開山の修験寺院
みなかみ町にある三重院は、寺伝によれば貞和4年(西暦1349年と表記されています)に村上義行によって開山された寺院です。約670年の歴史を経て、現在は21世・村上晃道法院が住職を務めています。昭和13年の火災で記録の大半が焼失しており、歴史には分からない部分も多いそうです。
宗派は本山修験宗。本寺は京都の聖護院門跡です。修験道には天台系の本山派と真言系の当山派という2つの流れがありますが、三重院はその本山派の系統にあたります。本尊は薬師如来で、脇仏に不動明王、三宝荒神、観音菩薩、地蔵菩薩が祀られています。
修験道そのものについては修験道とは?山伏と修行の世界で整理しているので、背景を知ってから行くと当日の見え方が変わると思います。
通年受け入れ。1泊2日21,000円・2泊3日31,000円
三重院がすごいのは、寺の行事がある日を除いて、通年で一般の人の体験修行を受け入れている点です。月1回や季節限定の場所が多いなかで、これはかなり珍しい。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 受入 | 通年(寺の行事がある日を除く) |
| 料金 | 1泊2日 21,000円/2泊3日 31,000円 ※滝行・峯入りは装束クリーニング代として別途3,000円 |
| 宿泊 | 信徒会館 |
| 指導 | 副住職・村上圓信師が先達 |
| 持ち物 | バスタオル・フェイスタオル・履きなれた靴・長袖・長ズボン・長い靴下・リュック・帽子・手袋・レジャーシート・使い捨てカイロ・シーツ 女性は白いTシャツ |
| 場所 | 群馬県利根郡みなかみ町下津4061 |
| アクセス | JR上越線「後閑駅」から車で約10分 関越自動車道「月夜野IC」から約5分 |
| 公式サイト | sanjuin2.jimdofree.com/山伏体験修行/ |
※三重院は予約サイトを使っていないため、申し込み・条件の確認はお寺への直接連絡になります。受け入れ状況や料金は変わることがあるので、計画前に電話で最新の内容を確認してください。みなかみ町観光協会でも施設情報を扱っています。
持ち物リストにシーツと使い捨てカイロが入っているあたりに、この修行の質感が出ている気がします。ホテルではなく信徒会館に泊まる、ということですね。
滝行から始まり、勤行・精進料理・峯入りまで
内容は日帰りツアーとは別物です。
- 滝行──多くの場合、修行はここから始まります
- 三時勤行──朝・昼・晩、日に三度のお勤め
- 精進料理──寺の畑で採れた野菜を使います。食事も修行の一環で、体験者が自分で用意し、片付けまで行います
- 峯入り──山伏装束に着替え、急な斜面や崖をよじ登って石仏に向かう
なぜ滝行から始まるのか。本山修験宗には、人は本来、仏様と同じ仏性を持っているのに、生きているうちに濁ってしまうという考え方があり、その濁りを晴らす禊が滝行だと位置づけられているそうです。だから最初に来る。
滝行と禊の関係については禊(みそぎ)とはでも書いていますが、こういう説明を現役の寺院の言葉として読むと、腑に落ち方が違います。
年に1度、毎年4月の第2土曜日には火渡りも行われます。護摩壇の長さが6mもある、厳しい行事として知られています。一般の参加も可能とされています。
先達がまず「なぜ修験道なのか」を聞く
三重院の案内を読んでいて、いちばん印象に残ったのがここでした。
先達ははじめに、体験希望者から「なぜ修験道の体験を必要としているのか」を聞き取り、その人にとってどんな修行が適切なのかを判断するとされています。つまり全員が同じメニューをこなすわけではない。
厳しい行を伴う修験道は、とりあえず一人でやってみます、というわけにはいかない。先達に教えを受けながらの体験が必須であるという考え方が前提にあるようです。
気軽ではありません。でも、気軽ではないことにこそ意味があるのがこちらのスポットだと思っています。「滝行の先にあるものを見てみたい」と思ったときに、群馬にはこの選択肢があるということです。
参加する前に知っておきたいこと
道着は水に濡れると透ける。インナーの指定を確認する
胴着や装束の貸し出しはありますが、濡れると透けるため、下に着るインナーは自分で用意します。これはどこの滝行スポットでも共通する注意点です。
ジャパンだるまツアーの3か所については、運営が男性は濡れてもいい下着か水着、女性は黒いタンクトップかTシャツ+スパッツ、または上下水着を推奨しています。三重院の持ち物には女性は白いTシャツと書かれています。
色の指定が場所によって逆になっている点に注意してください。行く場所の案内をよく読むのが確実です。服装まわりの考え方は女性の滝行服装ガイドにまとめています。
行衣の下に着たい|貸出の道着の下に──透け防止インナー
どのスポットでも道着の下に着るものは自前です。速乾素材のスポーツブラ+スパッツなら、そのまま滝に入れて着替えも楽になります。
冬に行けるのは、棚下不動滝と三重院だけ
ここは群馬でいちばん誤解されやすいところだと思います。
ジャパンだるまツアーの公式サイトには、11月1日から4月30日のあいだは、積雪などで道路や滝の状況が読めないため、催行するのは棚下不動滝だけになると案内されています。つまり観音山不動の滝と浅間大滝は、冬から春先にかけて選択肢に入りません。
三重院のほうは通年の受け入れです。整理すると、冬に群馬で滝行をするなら棚下不動滝か三重院の2択ということになります。
その棚下不動滝も、天候次第です。運営の注意事項には、台風や大雪などの荒天時は中止、または水行のみに切り替える場合があると書かれています。冬に予定を立てるなら、まず開催日程が出ているかを予約ページで確認してください。
そもそも冬の滝行は体への負担が別物です。冬の滝行は大丈夫?もあわせて読んだうえで、無理のない範囲で決めてもらえたらと思います。
車かレンタカーがないと、けっこう厳しい
基本的には、車での移動を前提に考えたほうがいいです。
棚下不動滝は最寄りの津久田駅・敷島駅からタクシーで5〜10分と近いのですが、どちらの駅にもタクシーが常駐しておらず、事前の配車予約が必要です。徒歩だと30〜60分かかります。滝行のあとは体が冷えて荷物も増えるので、帰りの足まで含めて組み立てておいてください。
浅間大滝は北軽井沢、三重院はみなかみ町と、どちらも公共交通機関だけで向かうにはハードルがあります。レンタカーを借りるか、宿の送迎を確認するのが現実的です。
例外的に動きやすいのが観音山不動の滝で、JR吾妻線の群馬原町駅から徒歩20分ほどとされています。車がない方が群馬で滝行を考えるなら、ここは有力な候補になります(ただし開催期間は限られます)。
滝行のあとの温泉と、もうひとつの滝
伊香保・吾妻・みなかみ、どこに泊まるか
群馬は温泉県なので、この点は本当に恵まれています。滝行で冷えた体を温めて帰るところまでを、最初から旅程に入れておくのがおすすめです。
棚下不動滝なら、車で10分ほどの距離に日帰り温泉「花湯ユートピア赤城」(敷島温泉)があります。2025年3月にリニューアルした施設です。渋川市内には日帰り入浴のできる施設がいくつもありますし、少し足をのばせば伊香保温泉。石段街の風情まで味わうなら、こちらで1泊するのが気持ちいいと思います。
観音山不動の滝の周辺なら、運営も紹介している「天狗の湯」(道の駅あがつま峡)が近いです。源泉かけ流しの日帰り温泉で、吾妻峡の入口にあたる立地。四万温泉や川原湯温泉に足をのばす手もあります。
三重院のあるみなかみ町は、水上温泉・宝川温泉・猿ヶ京温泉と名湯が集まるエリアです。修行のあとにそのまま温泉というのは、ちょっと贅沢な組み合わせですね。
伊香保・渋川・吾妻・みなかみエリアの宿の最安値をチェック
群馬の滝行はどこも車移動が前提。せっかくなら温泉地に1泊して、冷えた体を温めてから帰るのがおすすめです。伊香保・四万・水上・猿ヶ京と選択肢は豊富。
※ プラン内容・料金は各予約サイト公式でご確認ください。
滝行はできないが、修験の歴史が残る「不動大滝」
最後にひとつ、番外編を。前橋市の赤城山にある不動大滝(滝沢の不動滝)は落差32mの直瀑で、2009年に群馬県の名勝に指定されています。赤城山随一の大滝と言われる存在です。
途中にある滝沢不動尊は、平安時代の建立とも、応永13年(1406年)の創建とも伝えられ、建物が岸壁のなかに埋め込まれたような独特の姿をしています。そして江戸時代までは赤城山の修験者たちの修行道場だった場所です。
ただし現在ここに一般向けの滝行プログラムはありません。あくまで名勝・ハイキングの目的地です。
しかも道のりが本格的で、前不動駐車場から片道40〜60分。遊歩道といっても川を渡ったり斜面や岩を登ったりする区間があり、登山靴やトレッキングシューズ、長袖・長ズボンが必須と案内されています。気軽に立ち寄れる場所ではないので、行くなら滝行とは別の日に、装備を整えてください。
まとめ
- 群馬で滝行ができるのは棚下不動滝・観音山不動の滝・浅間大滝・三重院の4か所
- 日帰りツアー3か所はすべてジャパンだるまツアーの催行。予約サイトに出ているのは棚下と浅間大滝の2つだけ
- ジャパンだるまツアーは宗教や教理を宣伝するものではないと明記。構えずに参加できる
- 棚下不動滝は日本の滝百選・落差37m。滝の裏を通って滝壺へ向かう裏見の滝で、女性ガイドが誘導。ただし駐車場から徒歩5分+坂道10分を歩く
- 観音山不動の滝は駐車場から徒歩1分・滝壺は膝上で最も気軽。予約は公式LINEのみ
- 浅間大滝は北軽井沢最大だが落差は約10m。水量で選ぶ滝
- 観音山と浅間大滝は11/1〜4/30は開催なし。冬に行けるのは棚下不動滝と三重院だけ
- 三重院は本山修験宗の宿泊修行。通年・1泊2日21,000円(滝行は別途3,000円)。申し込みは電話
- 道着は透けるのでインナーは自前。色の指定が場所によって逆なので要確認
- 基本は車移動が前提。駅のタクシーは常駐していない(観音山のみ駅から徒歩20分ほど)
スポットの数だけ見れば、群馬は多いほうではありません。でも「気軽に一度やってみたい」と「本気で修験道に触れたい」が両方そろっている県は、そう多くないと思っています。自分がいまどちらを求めているのかで選べば、まず失敗しません。
関東の他県とあわせて検討したい方は関東の滝行スポット6選、全国から探すなら滝行体験の探し方ガイドもどうぞ。そもそも滝行とは何なのかから知りたい方は滝行とは?完全ガイドを先に読んでいただくと、当日の景色が変わってくるはずです。
よくある質問
Q. 群馬で初めての滝行なら、どこがおすすめですか?
A. 棚下不動滝です。日本の滝百選という滝そのものの魅力があり、通年開催で予約サイトからそのまま申し込めます。胴着の貸出があって手ぶらで参加でき、入滝の作法は女性ガイドが誘導。滝壺もくるぶしくらいの深さです。ただし駐車場から徒歩5分+坂道を10分ほど登るので、履き慣れた靴で行ってください。
Q. とにかく歩かずに滝行がしたいのですが。
A. 東吾妻町の観音山不動の滝が向いています。駐車場から徒歩1分で滝に着き、滝壺の深さも膝上くらい。予約サイトには載っておらず、ジャパンだるまツアーの公式LINEからの申し込みになります。11月1日〜4月30日は開催されないのでご注意ください。
Q. 冬でも群馬で滝行はできますか?
A. できますが、場所が限られます。11月1日〜4月30日に日帰りツアーが催行されるのは棚下不動滝だけです(観音山と浅間大滝は開催なし)。三重院は通年の受け入れです。荒天時は中止、または水行のみになる場合もあります。
Q. 伊香保温泉で滝行はできますか?
A. 伊香保温泉そのものに滝行スポットはありません。予約サイトで「群馬・伊香保」と表示されているプランは、渋川市赤城町の棚下不動滝での体験です。伊香保温泉からは車で向かう形になるので、宿泊拠点として組み合わせるのがおすすめです。
Q. 宗教的な信仰がなくても参加できますか?
A. できます。棚下不動滝・観音山不動の滝・浅間大滝を催行するジャパンだるまツアーは、公式サイトで宗教や教理を宣伝するものではないと明記しています。三重院は本山修験宗の寺院ですが、一般の方の体験修行を受け入れています。
Q. 日帰りではなく、じっくり修行してみたいのですが。
A. みなかみ町の三重院に宿泊コースがあります。1泊2日21,000円、2泊3日31,000円(滝行・峯入りは装束クリーニング代として別途3,000円)。滝行のほか、三時勤行・精進料理・峯入りまで体験できます。予約サイトを使っていないため、申し込みはお寺への直接連絡になります。
Q. 車がなくても行けますか?
A. 観音山不動の滝は群馬原町駅から徒歩20分ほどなので、比較的行きやすいです。棚下不動滝は津久田駅・敷島駅からタクシーで5〜10分ですが、両駅ともタクシーが常駐しておらず事前予約が必要です。浅間大滝とみなかみの三重院はさらに公共交通機関が手薄なので、レンタカーか宿の送迎を検討してください。