関善光寺の滝行体験|滝行のために滝を作った寺【岐阜・関市】

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岐阜県関市の関善光寺(せきぜんこうじ)。日本で唯一の卍字型戒壇巡りでも知られるお寺ですが、ここには住職が滝行のために作った滝があります。自然の名瀑でも、千年続く古来の行場でもありません。2025年に、このお寺が自分たちの手でひいて作ったものです。

しかも水は、270年前から伝わる古井戸の清水。滝は新しく、水の歴史は古い。珍しい形ですね。

そして条件がとにかく使いやすい。通年・1名から・白衣は無料貸出・駅から徒歩3分。極めつけは早朝6時から夜まで受け付けている(お時間は要相談ですが)ことです。滝行スポットとしては、まず見ない並びです。

この記事でわかること
  • 関善光寺の滝が、どうやってできたのか
  • 早朝・夜も受け付けている、時間帯のこと
  • 志納料・持ち物・所要時間などの実施概要と、予約の方法
  • 「気軽な体験」ではないと寺が明言していること
  • 岐阜県内でもう1か所、滝行ができるお寺
  • 滝行のあとに立ち寄りたい境内の見どころと、翌朝の宿坊体験
目次

関善光寺は「滝行のために滝を作った寺」

きっかけは、古井戸の掃除だったそう

話は滝ではなく、井戸から始まります。

公式ブログによれば、関善光寺の境内にはおよそ270年前から伝わる古井戸があり、長らく静かに佇んでいました。ところが2024年の秋に清掃をしたところ、想像以上に豊かな水が湧いていることが判明します。

ご住職は境内に池や水の流れをつくりたいという思いは以前からあったものの、水源がなく実現できずにいた。その願いが、井戸の水量を確認したことでようやく動き出した、というように綴られています。

そして井戸の中に水中ポンプを、井戸のそばにもう一基ポンプを設置し、その水を大仏殿横の崖へと引いて、小さな「滝」をつくったのだそう。

もともとある大自然の中の滝でもなく、壮大な構想から始まったわけでもなく、掃除をしたら豊かな水源であることがわかった、という素朴なところが起点になっているのがまた個人的に面白いなと思います。

2025年3月、住職の自作の滝から始まった

2025年3月1日付のブログには、「滝行を行うために滝を作りました!」という記事が残っています。

要約するとこうです。お寺で修行体験の一環として滝行を取り入れたいと考え、試作段階ではあるが自作の滝を作ってみた。まだ改良の余地があり本格的に実施するには調整が必要だが、少しずつ環境を整え、いずれは多くの方が安全に滝行できる場を作っていきたい、と。試作の様子を撮った動画まで載っていました。

別の記事では「本格的には7月頃から滝行が体験できるよう準備を進めている」とも書かれており、実際に滝行体験の案内ページが公開されたのは2025年6月。試作から本格実施まで、およそ4か月。その後2026年4月に写真と動画を加えて更新されています。

ふつうは完成してから発表するケースが多いものとも思いますが、試行錯誤の途中を見せるというのは、それだけ「作っていく過程ごと開いているお寺」ということですよね。滝行スポットをいくつも見てきましたが、成り立ちがここまで追える場所は他にありません。

水は270年前から守り継がれてきた古井戸の清水

滝そのものは新しくても、流れている水は違います。

公式サイトによれば、この滝は270年前から守り継がれてきた古井戸の清水を用いているとのこと。霊験あらたかな水に打たれることで、心身の穢れを祓い、静かに自身と向き合うことができる、と説明されています。

境内に長く眠っていた水を、行場として使える形にした。設備は新しく、水は古い他の地域では愛知の妙乗院や倶利加羅不動寺なども地下水を汲み上げた人工滝があり滝行ができますが、関善光寺はそこに「270年」という時間が乗っています。人工滝としては、物語のあるスポットです。

ちなみに愛知の人工滝2か所については愛知の滝行スポット3選にまとめています。「山に入らない滝行」という点では、関善光寺も同じ系統です。

時間は応相談。条件がとにかく使いやすい

早朝も夜も受け付けている

実施概要には「時間帯は応相談」とだけ書かれているのですが、2026年7月に公式が出したお知らせを読んで、その中身の広さに驚きました。

  • 平日──混雑を避けて、静寂の中で滝の音に深く集中したい方に
  • 早朝──一日の始まりに。澄み切った空気の中で行う滝行は格別のリフレッシュ効果(午前6時より受付可能
  • 夕方・夜──一日の疲れや雑念を洗い流し、穏やかな夜を迎えるためのマインドフルネスに

つまりは、お寺側のご都合にもよりますが朝6時から、夜まで。滝行スポットは例えば「毎月第2土曜だけ」「6月から9月まで」「午前中の回のみ」といった条件がつくのがふつうです。そのなかで、一日のほぼ全域で相談できるというのは、わたしが調べたかぎりあまり記憶がありません。

つまり仕事帰りに滝に打たれて帰る、という選択肢も現実的にあるということです。名古屋方面からなら、平日の夕方に向かうこともできる。遠方から行く人にとっても、旅程の頭にも終わりにも差し込めるのは大きいはずです。

同じお知らせには、住職がお一人おひとりに寄り添って導くとも書かれています。時間帯を選べるのは、少人数で受けているからこそでもあるんでしょうね。

通年・1名から・完全予約制

  • 受付期間は通年(気象条件により一時中止する場合あり)
  • 時間帯は応相談(完全予約制・相談)
  • お一人様から受付可能(他の参加者と重なる場合あり)

女性ひとりでの参加を考えている方は滝行に女性ひとりで行ける?もあわせてどうぞ。なお、夜の時間帯を選ぶ場合は、行き帰りの足も含めて計画しておくと安心です。

白衣は無料貸出。持ち物はタオルだけ

ここも親切です。白衣を持っていない人には無料で貸し出してもらえます。装束のレンタルが有料の施設も多いなかで、これは助かります。

公式が案内している持ち物はタオルのみ。ただし白衣は濡れると透けるので、下に着るインナーは自分で用意していってください。これはどこの滝行でも共通です。

項目内容
受付期間通年(気象条件により一時中止の場合あり)
時間帯応相談・完全予約制(早朝6時より受付可能/夕方・夜も対応
対象1名から
志納料5,000円
持ち物タオル(+インナーは自前で)
服装白衣は無料貸出
所要時間1時間程度(着替え・祈祷・滝行を含む)
申し込みLINE公式アカウント(公式ホームページの一番下に「友達追加」があります)
住所岐阜県関市西日吉町35
公式サイトhttps://www.seki-zenkoji.jp/

※金額や条件は変わることがあります。申し込みのときに必ずご確認ください。他のスポットとの比較は滝行の料金相場ガイドにまとめています。

申し込みはLINEから

滝行の受付窓口はLINE公式アカウントです。滝行のページにも、7月のお知らせにも「公式LINEよりご予約ください」と案内されています。公式サイト全体でも「お問い合わせはLINEからが便利です」と書かれているので、まずはLINEと考えておけば間違いありません。

お寺への電話予約はちょっと緊張する、という方は多いと思うんですよね。LINEで文字でやりとりできるのは、最初の一歩としてかなり気が楽です。日程や時間帯の相談もそのままできます。

お寺の公式ホームページの一番下にいくとLINE友達追加のボタンがありますので、そこから申し込みをしてみてください。

当日の流れ

本堂で御祈祷と作法指導を受けてから、滝へ

公式サイトに流れが4段階で公開されています。

  • 本堂にて御祈祷(読経・作法指導)
  • 更衣・準備(白衣など)
  • 滝へ移動し、滝行実施
  • 終了後、着替え・静養

いきなり滝ではなく、本堂での読経と作法指導が先にあります。心を整えてから水に入るという順序ですね。初めての方にも丁寧に案内するので安心して参加してほしい、と公式も書いています。

個人的にいいなと思ったのが最後の「静養」。着替えて終わり、ではなく、休む時間が流れに組み込まれている。滝行のあとは体が冷えて、意外と消耗しています。ここで座って呼吸を整える時間があるのは、体験の質としてかなり違うはずです。

作法の全体像を先に知っておきたい方は滝行のやり方と作法もどうぞ。予習していくと、当日の指導が入ってきやすくなります。

所要は1時間程度

着替え・祈祷・滝行を全部含めて1時間程度。半日がかりのプログラムが多いなかでは短いほうで、旅程に組み込みやすい長さです。早朝や夜が選べるのも、この1時間という長さがあってこそだと思います。

公式が挙げている滝行の意義は、雑念や迷いを断ち切って精神を整えること、自分自身と静かに向き合う時間を持つこと、日常のストレスや不安をリセットすること、水を通じて自然とつながる感覚、そして修行を終えたあとの達成感と心の軽さ。体験した方からは「終えた後の静けさが忘れられない」という声も寄せられているそうです。

👗 女性の装備を揃える

行衣の下に着たい|白衣の下に着る──透け防止インナー

白衣は無料で貸してもらえますが、下に着るものは自前です。速乾素材のスポーツブラ+スパッツなら、家から着ていってそのまま滝に入れます。


ただし「遊び感覚」ではないので注意

「仏道修行です」と明記されている

ここまで「使いやすい」と書いてきましたが、姿勢の話は別です。ここは正確に伝えておきたいところ。

公式サイトの注意事項には、こう書かれています。滝行は仏道修行です。軽い気持ちやふざけた態度でのご参加はお断りいたします。

滝行の説明でも「単なる体験ではなく仏道修行の一つ」だと明言されています。間口は最大限に広げているのに、姿勢だけは一切ゆるめない。この二面性も、この寺のい特徴だと思います。

予約が取りやすくて、駅から近くて、白衣も貸してもらえる。だから遊び感覚の気持ちで行っていい場所かというと、そうではない。受け入れる側が門を開いてくれているぶん、こちらが襟を正して行くそういう場所だと理解して申し込むのが、いちばん気持ちのいい参加のしかたです。

体調に不安がある人は、必ず事前に相談を

注意事項には、他にもこう記されています。

  • 完全予約制。必ず事前に申し込むこと
  • 日程により他の参加者と一緒になる場合がある
  • 体調不良や持病がある方は、必ず事前に相談すること
  • 滝行中の事故・怪我等は自己責任
  • 季節により寒暖差が大きいため、体調管理に注意

通年でやっているということは、真冬にも入れるということでもあります。冷水に打たれるのは心臓や血圧に負担がかかりますし、寒暖差も体にこたえます。早朝や夜を選ぶ場合はなおさらです。持病のある方はもちろん、少しでも不安があるなら申し込みの段階で伝えてください。LINEで相談できるので、そこは聞きやすいはずです。

岐阜で滝行ができるのは、もう1か所

岐阜県には阿弥陀ヶ滝や養老の滝といった名瀑がありますが、いずれも観光の滝で、滝行のプログラムはありません。予約サイトを探しても岐阜県の滝行プランは出てきません。

ただし、寺が主催する滝行という意味では、関善光寺のほかにもう1か所あります。岐阜市日野の天台宗 不動院(別名・不動閣)です。金華山の麓にあり、境内に落差約30メートルの「不動の滝」という、こちらは正真正銘の自然の滝を持っています。

公式サイトによれば、お一人様から受付、御祈祷をしたあとに滝に打たれて心身を清める流れ。志納料5,000円で御札と御守りの授与つき、白衣は無料貸出。関善光寺とほぼ同条件です。

違うのは時期。不動院の個別受付は前期4月中旬〜5月下旬・後期10月上旬〜11月中旬の期間限定で、真夏と真冬は受け付けていません。加えて5月下旬頃には「護摩祈祷と滝行会」も開かれています。

 関善光寺不動院(不動閣)
所在地関市西日吉町岐阜市日野西
境内の人工滝(古井戸の清水)落差約30mの不動の滝
受付時期通年前期4月中旬〜5月下旬/後期10月上旬〜11月中旬
時間帯応相談(早朝6時〜夜)午前中(公式掲載の流れは10時集合〜12時解散)
志納料5,000円5,000円(御札・御守り授与)
白衣無料貸出無料貸出
申し込みLINE公式アカウント電話・お問い合わせフォーム

つまり岐阜で滝行ができる寺は2か所ほど。ただし通年・時間帯自由で入れるのは関善光寺だけということになります。春や秋に岐阜へ行くなら、落差30メートルの自然の滝という選択肢も出てくる。両方知っておくと、旅の組み立てが変わってくるはずです。

ちなみに関善光寺の住職も、名古屋の倶利伽羅不動寺や三重の椿大神社をはじめ各地の滝に通っていることをブログに書かれています。この不動院にも足を運ばれたそうです。受け入れる側もまた、行者として滝を巡っている。そう知ると、指導を受けるときの気持ちが少し変わります。

滝行だけで帰るのは、もったいない

関善光寺、とにかくやっていることの幅が広いお寺です。公式サイトを見ると、滝行のほかに坐禅体験、写経・写仏体験、戒壇巡り、宿坊体験、カフェ、御朱印、各種祈願と供養、オンライン祈願まで並んでいます。

住職さんは、トップページでこう書いています。「お寺に行くのは特別な時だけ」でなくて「誰でもいつでも、気軽にお寺に来られる」ような関係を築いていくことが大切である、と。滝を自分たちで作ってしまうのも、この方針の延長線上なんだろうなと思います。

日本で唯一の卍字型戒壇巡り

この寺の代名詞がこれです。日本で唯一、卍(まんじ)の字の形をした戒壇巡り。公式によれば、全国に戒壇巡り(胎内巡り)は54ヵ寺あるとされ、そのなかで卍字型はここだけだそうです。

おもしろいのが長さの由来。暗闇の距離は49メートルとされていますが、これは人が亡くなってから成仏するまでの四十九日になぞらえたものだと説明されています。ただ長いのではなく、数字に意味がある。

灯りのまったくない地下の回廊を、手がかりだけを頼りに進んでいきます。途中で仏性の鍵(錠前)に触れると願いがかなうとされる、あの体験です。滝行が「水で清める」なら、戒壇巡りは「闇を通って生まれ直す」。方向性の違う2つの体験を同じ日にできるのは、なかなか贅沢だと思います。拝観料は大人300円、中学生までの子供は100円です。

ミニ善光寺と、江戸から続く境内

関善光寺の正式名は妙祐山宗休寺(みょうゆうざん そうきゅうじ)。天台宗安楽律法流の寺院です。

創建の経緯が少し変わっていて、もとは信州善光寺とは関係がありません。武田信玄の家臣だった広瀬利広の子孫にあたる広瀬新太郎利忠が、代々の霊を葬る寺を建てたいと願い、延享2年(1745年)に小庵を建てたのが始まりです。

善光寺とつながるのはそのあと。寛政10年(1798年)にこの寺で信州善光寺の秘仏「一光三尊仏」が出開帳されたことが縁となり、文政元年(1818年)から信州善光寺を模したお堂の建立が始まります。完成したのは文政10年(1827年)。つまり「善光寺の縁で建った寺」ではなく、建ったあとに善光寺とのご縁が乗ってきた寺なんですね。

この善光寺堂は信州善光寺を約3分の1のサイズで再現したものとされ、「ミニ善光寺」と呼ばれています。昭和26年にこちらが「本堂」となり、旧本堂が「大仏殿」に。大仏殿には丈六の阿弥陀如来三尊が安置されています。両建造物は昭和50年に関市の指定文化財に指定されました。

境内には岐阜県最大とされる大鐘楼もあります。重さは2.6トン。お寺は安桜山の麓、市街地から石段を上がった高台にあり、城壁のような石垣の上に建っています。安桜山には遊歩道の散策コースが整備されていて、入口のひとつが境内に。登っていくと頂上付近に木造三階建ての展望台があり、関市内が一望でき、遠くは御嶽山や伊吹山、岐阜城まで見えるそうです。春は桜、秋は紅葉。

なお、次の御開帳は令和9年(2027年)。公式サイトで案内をチェックしてみてください。

境内のカフェと、1日1組の宿

境内にはカフェ茶房 宗休があります。駐車場の横の階段を上がった先。お寺の土地を借りて営まれている別事業者で、公式サイトには「お寺と宿泊者の方たちの橋渡しをしております」とあります。

そしてこのカフェ、奥が宿になっています。6畳間が二間続きの和室で、宿泊は1日1組限定。予約サイトの紹介文には、お寺ならではの鐘の音や木々の音に耳を傾けて過ごす時間、と書かれていました。

ここで営業時間に注意です。カフェは9:30〜16:30(ラストオーダー16:00)で、定休日は水曜・木曜。宿のチェックインは16:00〜21:00で、これはカフェ営業との兼ね合いによるものです。夜間はスタッフが常駐しないため、施錠は宿泊者自身が行う運用になっています。

素泊まりの宿なので夕食はつきません。朝食は希望者に800円で用意してもらえて、精進の教えに基づき、材料も調味料も動物性のものを使わない朝食だそうです。予約は公式サイトのオンライン予約かLINEから。じゃらんや楽天トラベルには出ていないので、そこは注意してください。

翌朝6時からの「宿坊体験」がある

そして、これを見つけたときにも「いいな」と思いました。

宿泊者向けのオプションとして宿坊体験が用意されています。早朝6:00開始・8:00ごろ終了、内容は鐘撞き・勤行・座禅・写経で、おひとり様2,000円。関善光寺の住職が一人ひとりに寄り添って導いてくださるとのこと。座禅だけ・写経だけといった選択はできず、4つで1セットです。

つまり、あくまで参考までにですがこういう一日が組めるかもしれません。

  • 夕方、仕事や移動を終えてから滝行
  • そのまま境内の宿にチェックイン(16:00〜21:00)
  • 翌朝6時から宿坊体験。鐘を撞いて、勤行、座禅、写経
  • 8時に終えて、朝食。10時までにチェックアウト

滝行も宿坊体験も同じ住職が導いてくださるわけで、夜と朝で二度、同じ方に向き合っていただくことになる。これができるお寺は、そう多くありません。

宿泊せずに宿坊体験だけを希望する場合は、関善光寺のお問い合わせフォームからの申し込みになります。住職の出張などで希望に添えない場合もあるので、早めの相談を。宿坊そのものに興味がある方は、姉妹サイト『宿坊めぐり』もあわせてどうぞ。

🏯 料金を比較する

関市・岐阜エリアの宿の最安値をチェック

関善光寺の宿は1日1組限定で、予約は公式サイトかLINEのみ。埋まっていることも多いので、関市街や岐阜市内、長良川温泉あたりを拠点にすると動きやすいです。

※ プラン内容・料金は各予約サイト公式でご確認ください。

アクセスと拝観情報

駅から徒歩3分。滝行スポットとしては利便性が良い

滝行スポットの取材でいつも書いているのが「最寄り駅にタクシーが常駐していないので事前予約を」という注意です。山あいの行場が多いので、どうしてもそうなる。

関善光寺は違います。長良川鉄道「関駅」から徒歩約3分、距離にして200m。これは滝行スポットとしては本当に異例です。

滝行のあとは体が冷えて荷物も重くなります。その状態で歩くのが数分で済むというのは、実際に行くとありがたみが分かるはずです。早朝や夜の時間帯を選ぶなら、長良川鉄道の始発・終電もあわせて確認しておいてください。

項目内容
住所岐阜県関市西日吉町35
電車長良川鉄道「関駅」から徒歩約3分(200m)
東海北陸自動車道「関IC」「美濃IC」から各10分/東海環状自動車道「富加関IC」から15分
バス関シティーターミナルから徒歩約7分(500m)
駐車場普通車30台/大型バスは要事前予約(お問い合わせフォームまたは公式LINE)
拝観時間9:00〜16:30

名古屋方面からなら、名鉄バスセンターから岐阜バスで関シティーターミナルへ、という行き方もあります。電車なら名古屋→岐阜→美濃太田→関。長良川鉄道でのんびり向かうのも楽しいと思います。関市は刃物のまちとしても知られているので、滝行のあとに市内を歩くのもいいですね。

まとめ

  • 関善光寺は、滝行のために境内に滝を作ったお寺。古井戸を掃除したら豊かな水が湧いていたことが起点で、2025年3月に試作、同年夏から本格実施
  • 水は270年前から守り継がれてきた古井戸の清水。滝は新しく、水は古い
  • 通年・1名から・早朝6時から夜まで受付可能。志納料5,000円、白衣は無料貸出、持ち物はタオル
  • 流れは本堂での御祈祷と作法指導 → 更衣 → 滝行 → 静養で1時間程度
  • 申し込みはLINE公式アカウント。完全予約制
  • 「滝行は仏道修行です。軽い気持ちやふざけた態度でのご参加はお断りいたします」と明記されている
  • 岐阜には不動院(不動閣・岐阜市)という選択肢もあるが、そちらは春秋の期間限定。通年入れるのは関善光寺のみ
  • 長良川鉄道「関駅」から徒歩約3分。日本唯一の卍字型戒壇巡り、カフェ、1日1組の宿、翌朝6時からの宿坊体験も

滝行というと、山奥まで行って自然の滝に打たれるものだと思われがちです。関善光寺はそのイメージから遠いところにありますが、だからこそ現代的な入口になっているという気がします。仕事終わりに滝に打たれて帰れる場所が、日本にどれだけあるでしょうか。

水がなかったから、井戸を掃除した。滝がなかったから、作った。そこまでして受け入れる場を用意したうえで、姿勢だけは譲らない。その両方があるお寺だと知って行くと、同じ1時間でも意味が変わってくるはずです。

中部エリアの他のスポットとあわせて検討したい方は中部の滝行スポット8選、全国から探すなら滝行体験の探し方ガイドもどうぞ。そもそも滝行とは何かから知りたい方は滝行とは?完全ガイドを先に読んでいただくと、当日の景色が変わります。

よくある質問

Q. 何時から何時まで受け付けていますか?
A. 時間帯は応相談の完全予約制です。公式のお知らせでは早朝は午前6時から受付可能とされ、夕方・夜の時間帯もすすめられています。平日は混雑を避けて静かに行えるとのことです。

Q. 一人でも参加できますか?
A. できます。公式サイトに「お一人様から受付可能」と明記されています。ただし日程によっては他の参加者と一緒になる場合があります。

Q. 冬でも滝行できますか?
A. 受付は通年です。ただし気象条件により一時中止になる場合があります。また季節による寒暖差が大きいため、体調管理には十分な注意が必要です。持病がある方や体調に不安のある方は、必ず事前に相談してください。

Q. 持ち物は何が必要ですか?
A. 公式が案内している持ち物はタオルです。白衣は持っていない方に無料で貸し出してもらえます。ただし白衣は濡れると透けるので、下に着るインナー(速乾素材のシャツやスパッツ、水着など)は自分で用意していってください。

Q. 予約はどうすればいいですか?
A. LINE公式アカウントから受け付けています。完全予約制なので、必ず事前に申し込んでください。時間帯もそこで相談できます。

Q. 岐阜県に他の滝行スポットはありますか?
A. 岐阜市の不動院(不動閣)でも滝行を受け付けています。落差約30メートルの「不動の滝」で、志納料5,000円・白衣無料貸出・1名から、という条件は関善光寺とほぼ同じ。ただし受付は前期4月中旬〜5月下旬、後期10月上旬〜11月中旬の期間限定です。なお阿弥陀ヶ滝や養老の滝は名瀑として知られていますが、滝行のプログラムはありません。

Q. 滝行のあとに泊まれますか?
A. 境内のカフェ茶房 宗休に1日1組限定の宿が併設されています。素泊まりで、チェックインは16:00〜21:00。翌朝6時からの宿坊体験(鐘撞き・勤行・座禅・写経/2,000円)をオプションで申し込めます。予約は宗休の公式サイトかLINEから。じゃらん・楽天トラベルでは扱っていません。

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この記事を書いた人

ITワーカーのリサーチキュレーター。日本の伝統的な修行文化に興味があり、写経や坐禅を実践しています。滝行も「興味はあるけど一歩踏み出せない」気持ちに寄り添いながら、滝行文化について丁寧に調べて、誠実にお伝えしています。

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